寧々 

短い言葉やお話し 日記

パンを焼く朝

今週のお題「朝ごはん」

 

朝4時

スケールには見た事のないエラーが表示されている。

パンをどうしても焼きたい朝にスマホイースト菌小さじ1は何グラムか調べる。

答えは4gで擦り切らずに2杯用意する。

 

強力粉2カップ

砂糖大さじ3

塩小さじ1/2 

牛乳120ml

オリーブオイル大さじ2

イースト菌大さじ2

 

レシピをメモする。

イースト菌開封した日から鮮度が落ちて段々膨らまなくなる。膨らまなくなったら少し量を増やす。


大きめのボールに順番に入れてヘラで軽くまぜてからこねていく。
5分ほどこねて生地がなめらかになったら丸くととのえる。
オープンの発酵機能を30℃に設定して、30分発酵させる。
時間があれば生地が倍に膨らむまで発酵させてその間、好きな事に時間を使ってもいい。

 

30分を待つ間に散歩に出かけることにする。
家から3番目に近いコンビニにコーヒーを買いにいく。

外はもう明るんだ空にまだ月が浮かぶ。
少し肌寒い日。


最初の角を曲がるとランニングする男性とすれ違う。
軽く会釈する。

公園を横切る事にする。
小さな川と池がある公園には小路があり両脇にカキツバタが咲いている。
今、一番の見頃かもしれない。

花と花はの合間に水が流れる。

コンビニのレジの男性は外国人で名前を覚えてしまった。
必ずレジ袋はいるか聞いてくれる。
必ずいると答える事にしている。

コーヒーとサラダを買って遠回りする。
桜並木を通って帰る。
4車線の道に車はない。


振り返ると後ろの信号には車軽自動が1台、女性が2人乗っている。

歩道に戻る。
桜の木にまだ最後の花があるか確かめる。

 

 

階段を上がってドアを開ける。
家の中はあたたかい。

キッチンのオーブンの発酵は30分を終えているけれど30℃をまだたもってくれているみたい。

倍に膨らんだ生地を切り分けて小さな丸に整える
天板にオーブンシートを敷いて生地を並べる。

もう一度オーブンの発酵機能を使う時間はなくて

170℃にオーブンをセットする。
オーブンの上にタオルを敷いてその上に天板を置く。
ラップをしてその上に濡れ布巾をかぶせる。
オーブンの熱であと少し発酵させる事にする。

170℃のオーブンで12分焼く。
どの本のレシピも本通りだと焼き色が薄いと思う。
私の小さなオーブンは少し長めに焼く事にしている。

 

12分で焼き上がる。
このパンは焼きながらは膨らまないから、生地からパンになる瞬間の不思議を思う。


ミトンで取り出した天板の上のパンを木のプレートに並べて冷ます。

コーヒーを入れる。
時間は6時半。

 

部屋はパンの芳ばしい香りになる。
外から君が来ればいいと思う。
ベランダに出て、花に水をやった後にそう思う
部屋にずっといる人はもう香りをまといすぎて焼き立てのパンは特別ではなくて。

 

パンはしっとりとして柔らかい。
レシピをメモして。

 

スケールを買いに行こうと思う。